2010年3月アーカイブ

【ギャバジンとは?】

「ギャバジン」と聞いてすぐにそれをイメージできるようであれば、
かなりファッションやデザインに詳しいか、あるいは、
縫製スクールで学んだことがある、といってもいいかもしれません。


「ギャバジン」と聞いて一瞬、ファッションブランド名かな?と思いましたが、
ギャバジンとはファッションブランド名ではなく、
織物の種類の一種です。



では、ギャバジンとはどんな織物のことを指しているのか?
ということになりますが、簡単に言うと、
「密度の高い織物」です。


あまりにも簡単に言い過ぎて、これではよくわからないと思うので、
もう少し詳しくギャバジンについてまとめてみました。



通常の織物は基本的に縦糸(経糸)と横糸(緯糸)の比率が1対1になっています。
ところが、このギャバジンはその比率が1対1ではなく、
2対1になっているのです。

縦糸:横糸=2:1

ここで勘の良い人はわかると思いますが、
縦糸のほうが2倍も多いということは、上から下への手触りが滑らかである、ということです。

滑らかということは、すなわち、
「防水性に優れている」ともいえるわけです。
(雨滴が上から下へ流れやすいため)


ちなみに専門的には縦糸は「経糸」、
横糸は「緯糸」と書くようです。

緯度に似ていますね、「経緯」ってことですね。
確かに地球儀の横線は緯線、縦線は経線っていいますからね。

(つづく)


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【ギャバジンとは? (2)】

織物の一種であるギャバジン。
さらに縦糸が横糸よりも2倍も密になっているというギャバジン。
そのため、手触りが良いというだけでなく、防水性にも優れているとうわけでしたね。


では、なぜ、ギャバジンのような織物が作られたのか?ということについて、
ちょっと、ギャバジンの歴史をまとめてみました。




ギャバジンと言えば、すぐに思い出されるのがやはり「バーバリー」ではないでしょうか?
(えっ?初耳ですか?)

初耳であれば、なおさら、この先を読むとギャバジンとバーバリーについての理解が深まります。


まず、バーバリーはトーマス・バーバリー氏によって始められたブランドです。
ご多分に漏れず、自分の名前をブランド名に冠しているわけですね。


そのトーマス・バーバリー氏がバーバリーを創業したのが、
なんと今から150年以上も前の1850年代。


イギリスは雨が多い国なので雨の日に外出するということも、
かなり頻繁にあるわけです。


雨の日はもちろん傘もさしますが、できるならスーツくらいは雨に濡らしたくない、
という要望があったわけですね。
当時のコート(外套)は雨に濡れると水滴が内部に染み込んでしまったからです。


そこで、なんとかこの悩みを解決しようではないかと、
バーバリー氏によって、防水性の高い織物であるギャバジンが発明されたのです。


(つづく)


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【ギャバジンとは? (3)】

バーバリーによってこのギャバジン(織物)は発明されましたが、
それが発明されたのが1880年代。
アメリカでは西部開拓時代の末期、というところですね。
(ギャバジンとはまったく関係ありませんが・・・)


ただ、その当時作られたギャバジン(織物)は、
防水性に優れていたことは確かですが、日常的な防水に限られていたわけです。
要するに腕時計で例えれば、「日常防水」ってやつですね。




バーバリーがギャバジンを発明し、さらに特許を取得した後、
ヨーロッパは世界大戦に突入していきます。


戦争では雨が降っていても傘をさすわけにはいきません。
傘をさしながら戦う兵士というのは未だかつて聞いたことはないと思います。


かといって、戦場となる場所や日にちは必ずしも、
晴れの日や晴れの多い地域であるとも限らないわけです。




バーバリーのギャバジンがいかに防水性が高いと言われていても、
さすがに日常程度の防水と戦場における防水では雲泥の差があるわけですね。


そこでバーバリー社はこのギャバジンをさらに改良し、
より防水性のすぐれたギャバジンを作ったわけです。
腕時計に例えれば、「50メートル防水」みたいな感じです。


このバーバリー社がギャバジンで作った防水コートが、
のちに「トレンチコート」といわれるようになり、
1914年、イギリス海軍において50万人もの兵士に支給されたのです。


このトレンチコートにより、バーバリーのブランド、
さらにはギャバジンの織物が世界的に高い評価を得るようになったわけですね☆


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